絵奏物語(えかなでものがたり)は、
クラシック音楽から生まれる“物語”を、
絵とことばで描き出す創作ユニットです。

この世界のはじまりには、
制作者・LEONの原体験がありました。
幼い頃からクラシック音楽を学び、演奏に触れるたびに、
心の中に物語や情景が自然と浮かんできた──
それが、絵奏物語の源です。

ときには楽譜を深く読み解き、
ときには旋律に身をゆだねるようにして、
音楽から物語を受け取り、絵として、言葉として紡いでいく。

そうして生まれたのが、
ピアニストの猫・ヴァイオリニストの犬・絵を描くうさぎ──
3匹のキャラクターが暮らす、不思議な映画館の世界です。

そこは、昼でも夜でもあるような時間が流れる場所。
3匹は観客を迎え入れ、音楽を通して物語を届けています。

絵奏物語は、音楽家に限らず、さまざまな
表現者との出会いを大切にしています。
あなたの創作が、LEONの描く世界に
新たな扉を開くかもしれません。

ともに物語を紡ぐ仲間を、
いつでもお待ちしています。

絵奏物語の作品は、音楽の流れと
感情の流れをひとつのものとして捉え、
“音と感情は一心同体である”という信念
のもとに描かれています。

演奏に込められた想いを受けとめながら、
一音ごとの起伏に寄り添い、物語と絵へと形を変えていく。
音が色になり、色が情景となって、
静かな映画のように浮かび上がります。

制作は主にデジタルで行っており、
iPad Pro と CLIP STUDIO PAINTを使用。
作品ごとに“その曲の持つ色”を
意識しながら仕上げていきます。
また、抽象的な表現が必要な場面では、アクリル絵具や
モデリングペーストを使った
キャンバス作品も手がけています。

絵奏物語の中には、作品ごとに
異なる世界が存在していますが、
根底にあるテーマはいつも同じです。

「生きていれば、形あるものはいつか失われる。
けれど、大切なことは心の中に残り続ける。」
「探している答えは、きっと自分の中にある。」

過去にすがるのではなく、それを胸に抱いたまま進む強さ。
記憶の中の温もりを手放さずに、生きていくこと。
絵奏物語は、そんな静かな祈りのようなテーマを、
音楽と絵のかたちで描き出しています。

クラシック音楽に馴染みがない方にも、
気づけば物語の中に入り込んでいた──
そんな体験をしていただけたらと願っています。