図書館の奥で、”私”は古びた一冊の本が目に入った。
太陽と月が描かれたその本は、なぜだか私の興味を誘った。
そっとその本を手に取った瞬間、”私”の世界が揺らいだ。

気づけば”私”は、違う世界にいた。
太陽を背に、月に向かって歩き進めた。

たどり着いたのは一軒の家
「えかなでものがたり…?」
胸の奥がざわめく
懐かしいような、けれど知らない言葉。
私は意を決し、
扉をコン、コン、コンとノックした。

はじめまして、あるいはおかえりなさい。
ここは不思議な映画館。
3匹の住人がお客様に自分たちの映画を見せるために、
作品作りをしている。
「さあ、まもなく上映です。
”絵奏物語”をお楽しみください。」